3000字で分からない星の王子さま #にゅすほめ #しげほめ
今年も素敵な企画に参加させていただきます。
今回は今年発売されたアルバム「QUARTETTO」の中から加藤シゲアキさんのソロ曲である「星の王子さま」を褒めちぎっていきたい。
今回も超主観的で宗派が違う人にはとことん合わない記事となっております。また、私は考察が苦手です。ただひたすら好きを並べて褒めているだけですのでこちらも合わせてご了承ください。脳みそ空っぽにして読むのがオススメ。
さて、星の王子さまとテーマを決めたものの、アルバム発売当初から既にたくさんの方が考察、検証記事を書いてくださってる。
私には何ができるだろうか。
そうだ、コンサートの演出を褒めよう。
というわけでQUARTETTOコンサートの星の王子さまを褒めちぎりたいと思います。
(なおQUARTETTO円盤発売直前のため実際の演出と私の記憶には誤差がある場合があります。だいぶ盛ってるかもしれない)
今回の加藤さんはストーリーテラーなんですね。
ステージ中央に机。そして白地に黒のストライプのダブルのスーツ、眼鏡の加藤さん。
この時点でビジュアルが強すぎる。
アクセントとして赤いチーフなどが使われているのはただ単に色調の問題かはたまた星の王子さまに登場する「僕」の薔薇に敬意を込めたものなのか。こういう細かいところでも気になってしまうのは加藤メタアキさんの曲だから仕方ない。(おっと紅の豚の話は)
静かに始まる、加藤さんの朗読。
後ろのモニターにも本が映し出され、本当に物語に入ってしまったかのような気持ちに。
ファンも静かに耳を傾けてるんですよね。一気に星の王子さまの世界へと引き込まれます。 観に来ているファンも加藤シゲアキが紡ぐ星の王子さまには必要なんです。
朗読が終わり、イントロに入るんですが最初のキラキラという効果音に合わせてステージもキラキラとまるで星が瞬いてるような演出。ここが好きすぎる。
なんでって本当に美しいからの一言に尽きるんですけど、今回のものはどこまでも純粋でピュアな美しさだと思うので、その導入部分でこういうことされたら涙腺ゆるゆるおばさんなので軽率に泣きます。
曲が始まると花道に全身タイツ(!)のJr.が登場するんですがそれぞれ頭に薔薇、キツネ、星(これはいろんな意見がある模様)のかぶりものをしていて星の王子さまの世界に彩りを添えます。レポとか見てたら薔薇の色が若干違った?らしいですがもし「僕の薔薇」と「ありふれた薔薇」をそれぞれ用意してたなら嬉しくて嬉しくてのたうちまわる。来週の円盤での答え合わせが楽しみになってきます。
そして「日々乱反射していく風景〜」で加藤さんがJr.に持ち上げられて宙を歩くんですが、これがまた本当に星を旅しているかのようで。
もう既に彼の世界に引き込まれているのにさらにグイグイくるんすよ…画が綺麗すぎてこの時点で初見時の私はグズグズに泣いていた。正面よりは斜め前とか横から見た方がすっごく綺麗。今回のツアーはどの回も割と遠目の席で見たのですが、花道横から見たら本当に星間飛行をしているように輝いて見えるのかしら…
ちなみに私は上記のように感じたのですが彼自身としては本の世界へ入っていくイメージだったそう(SORASHIGE BOOK 2016年7月3日)。それを聞いてなるほどと思うと同時にアイドルとしての加藤さんと作家としての加藤さんとの折衷というか、基本良いところしかないけれどそこからさらにコアの部分がこの星の王子さまにぎゅっと濃縮されてるんだろうなと思ったのです。まあ一言で言うと最高です。
歌の途中もモニターは星の王子さまのテーマにあった映像がずっと流れてるんですよね…東京へ向かう飛行機の中でうっかり星の王子さま(原作)を読んではらはらと泣いてしまった直後に見てしまったもので、感動マシマシです。
振り付けも「渡り鳥の旅へ」で両腕を開いてまるで飛ぶ鳥のようにゆらゆら揺れたり、Invisible to the eyeのところのあの動きも凄くスタイリッシュで大好き。
で。でですよ。私が星の王子さまで一番ほめたいのは、あの場面。
今回のコンサートはペンライトが無線制御でしたね。それを、最も効果的に使ったあの場面ですよ。
曲も佳境。
悲しい丘を越えて 痛みかすむ海まで
星の光をいま
ここで曲が止まります。
束の間の静寂。どこか緊張感があります。
そして両手を口元に近づけフッと息を吹きかけた瞬間消えていたペンライトが一切点灯。
言葉で言い表せないくらいの絶景が広がるわけです……………
最初に観に来ているファンも必要と申し上げましたがこういうことなんですよね………会場に満天の星空。来ているファン一人ひとりが星の一つひとつ。
一瞬にして幻想的な雰囲気に包まれる…
直前まで星の王子さまを読んでいた私は泣きながらこの文章を思い出すのです。
きみが星を見あげると、そのどれかひとつにぼくが住んでるから、そのどれかひとつでぼくが笑ってるから、きみには星という星が、ぜんぶ笑ってるみたいになるっていうこと。きみには、笑う星々をあげるんだ!
ここ当時現場で見たときはこの星々=ファンだと思ってたから笑顔でいなきゃ、と思いつつもぼろぼろ泣いてたんですけど色々なものを度外視して「きみ」を加藤さんと考えるととても素敵だなって思います。
きっとどこかで「ぼく」も見てるんじゃないか、そんなちょっとロマンティックな気持ちにもなったりして。
そんなうっとりした気持ちになりながら
も実際のところ現場で見てるときは感動だったり色々深読みしたりしてて頭の中ぐっちゃぐちゃなんですけどね。
そして曲が終わり、静かに去るかと思いきや。ピンスポットがまだ加藤さんを照らしている。
再び静の空間。(実際は拍手が起こっていたけれど)
読み手は静かに口を開きます。
王子さまは最後に目を閉じてこう言いました。
愛することはね、それは見つめ合うことではなく、共に同じ方向を見ることなんだよ。
きみなら、分かるだろう?
そして加藤さんが去った後スクリーンに映し出される
最初から最後まで完璧すぎない???
あまりにも完璧。私はこういう深読みさせるような、かつ文学的ともいうのでしょうか。そんな演出が大好きなので前回のESCORTに引き続き今回も私のツボに刺さりまくって悶え苦しんでおりました。加藤さんはどこまでもオタクを裏切らない。ひとつの曲にいろんな解釈がある!!!素晴らしいとは思わんかね!!!
全てがスタイリッシュ(あんまりこの言葉で片付けるのは好きじゃないけど)。
無駄が一切ない。好き。
こんなに洗練された演出、もう一回見たい!!
えっ?来週にはまた見られるの〜〜!!?(棒読み)
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まだ原作未読の方は最初はそのまま見ていただいて、次に星の王子さま原作を読んでから見るとまた違って見えるし、物語を知っていればメタいエモいを連呼せずにはいられなくなるかもしれませんね??!ただし円盤見た後はこの記事絶対読まないでくださいお願いします
加藤エモアキさん今年もめちゃくちゃエモかったので来年も非常に楽しみであります!!!
終わり!!!!!
去年のにゅすほめ記事でI・ZA・NA・I・ZU・KIの話をしたんですけど。
QUARTETTOでやってくれましたね!いざないコレクションにまたひとつ素晴らしい「くちづけを〜〜」が増えたよ!!!!!円盤たのしみ!!!!!